2019.02.17

お知らせ

彫り味のいいカツラの素敵な作品

去年の11月、卒業制作に使いたいということで、かなり大きなサイズの彫刻材料についてお問い合わせをいただきました。
スケッチをメールしていただき拝見したところ、とても夢のある魅力的な作品でした。ですが、大きさは、900*900*200mmくらいと、現実にはなかなか無いようなサイズだったので、これはどうしたものかと思いました。

その時、倉庫に大きないいカツラがあったのを思い出しました。2200*240*220mmで芯去りの彫刻に最適の材料です。長さを切って幅方向にはぎあわせたりすれば使えそうです。
メールで写真を送りご提案したところさっそくこのカツラをご注文いただき、長さを半分に切って発送しました。半分でも一人では持てないくらいの重さでした。届いた材料を見て、彫りやすそうで製作が楽しみと言っていただき、出来上がったらお写真を送ってくださいと心待ちにしておりました。

そして、先日の2月15日に、完成した作品のお写真を送っていただきました。
素晴らしいです!この醸し出される雰囲気に心が和みます。あのカツラがこのような作品になったのですね。
「とても彫りやすく、思った以上に雰囲気というか、素朴な風合いが出て満足のいく仕上がりとなりました。」とのことです。今は、大学内で卒業制作展をしていて、3月8日からは東京の六本木で有志の展示会をするそうです。

暗くして照明を点けると、またぐっと雰囲気が変わります。
この作品を作ってよかった、この木材を購入してよかったと言っていただき、当店としても大変うれしかったです。ありがとうございました。

作品名:「ひとぼしどき」
コンセプト:「心を満たす明かりの道具。日が暮れて家々に明かりが灯り出す時間帯の、風景や通期間を思い起こさせるような作品を目指して制作しました。」
作者は、東海地方の美術系大学生H様です。