2019.02.11

お知らせ

銀世界での「山調査」は(株)オグラの年中行事です。

(株)オグラ山林部は冬の間 雪を利用してあちこちの立木を見に行き、立木での買付けを行います。
山調査とは、胸高直径(根元から1.2mの高さの直径)と樹高を調査し、立木の大体の体積を考慮し価格を算定することを言います。

今日は(旧)舘岩村森戸地区の大唐松の山調査。
長靴が埋もれないようにカンジキを履き、雪の上を歩き出します。

一面の銀世界。
雪が谷やヤブを埋めてくれるので山調査は冬に行います。

白い雪景色をひたすら歩き、調査場所に到着。
外気温―5℃、雨が降ったので、雪がしまっていて歩きやすいです。

森戸地区は昔から良質の唐松の産地です。
木目の積んだ良材は、和室の造作にも使われてきました。
同じ舘岩村であっても地味が違います。森戸の土壌は唐松の生育に適していたのでしょう。
推定樹齢110年。

枝を伸び放題に伸ばした唐松。太く立派な木が、たくさんはえています。

唐松林の楽しみは雪の上に寝そべって枝先を見る事です。
風がない日でも、枝先がゆらゆら少しずつ動いています。
見ていると、心がどんどんほぐれていき、自分もそのリズムに乗って生きているような心地です。

この日一番の大唐松。
その森で一番太い木を、私達きこりは昔から山太郎と呼んでいます。

小鳥が喜びそうな真っ赤な「ガマズミの実」は、白と黒の世界に眼が覚めるような赤です。
朴(ホウ)木の実は落ちずに残っていました。

山調査は3月まで、会津地方の様々な立木を見るため(株)オグラの大事な年中行事です。
立春は過ぎてもまだまだ 春は名のみの~風の寒さや~♪ですね。
皆様も風邪など召しませんよう、寒い時期を乗り切りましょう。