2023.10.31

きこりの店

伐倒製材見学会が無事終了しました!

第42回伐倒製材見学会が無事終了いたしました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。
天候が心配でしたが、雨も本降りにならず無事開催できてスタッフ一同安心しております。

オリエンテーション

今回の伐倒製材見学会も例年通り一泊二日の日程で開催いたしました。
初日はオリエンテーションを行いました。
オリエンテーションでは、ご参加いただいた皆様に自己紹介などで交流を深めていただいたり、安全に見学していただくために注意事項や伐倒についての話を聴いていただきました。

 

また、今回伐倒するアカマツについて知っていただきたいという思いから、アカマツを使用した経木を製造している奥会津経木製作所の目黒さんから経木についてお話していただきました。
また、参加者で薬剤師の植松さんには松葉について解説いただきました。
参加者の皆様も興味深そうに耳を傾けているのが印象的でした。
 

伐倒現場へ

2日目はいよいよ伐倒と製材です。
山を少し歩いて伐倒現場まで向かいます。今回の伐採現場は少し急な道でしたが歩いて5分くらいの山の中でした。

現場に着いたら伐倒木と伐倒方向を確認します。伐倒方法やチェーンソーについてのお話もありました。

受け口を作り、十分に安全確認ができたらいよいよ伐倒です。

木が倒れる音は何度聞いても迫力があります。地響きが心臓にまで響くような感じがしました。参加者の皆様もその迫力に感動されて、自然と拍手が起こりました。

アカマツの香りを感じてもらったり、伐倒したアカマツが何歳くらいなのか年輪を数えてもらったりしました。樹齢は90年ちょっとでした。
玉切りや今後の利用についてなどの解説をして、今回は一番玉の根曲がりを活かして製材することにしました。
 

製材

次は製材工場に移動して、先ほど伐倒したアカマツの一番玉の製材をします。

伐りたての水分を多く含んだ木の重みを感じてもらいました。
丸太は推定で200㎏近くあるとのことです。

丸太をどう挽いてどんな木材にするのか解説して製材が始まりました。

挽いた板の即売会では売り切れ完売でした!ありがとうございました!

大工さんによるちょうながけ

今回は製材が終わった後に、ベテランの大工さんによる「ちょうながけ」を実演していただきました。
「ちょうな」とは、斧の一種で木の表面を削るための道具です。鋸や電動工具が普及した今は見かける機会はほとんどなくなりました。
ちょうなで「はつり(表面加工)」を行った木材には、独特の味わいが生まれ、この削りの跡をあえて残す技術は日本建築に古くから使われてきました。
今でも、古民家や寺社仏閣などには「はつり」が残っていますので、ぜひ古い建造物に訪れた際は注目してみてください。
 

第42回伐倒製材見学会も事故、ケガ等なく安全第一で開催できました。
ご参加いただいたお客様にも「楽しかった」や「また来たい」とお声がけいただきました。
楽しんでいただけたようで幸いでした。今後も伐倒製材見学会は開催していきますので、ご参加お待ちしております。
ありがとうございました!!