2023.04.29

きこりの店

GW期間限定販売

GW期間限定で齋藤修平さんのカップとソーサーのセットを販売しています。
きこりの店の材料を中心に13種類の木を使っています。仕上げは会津産の漆を使った拭き漆で、美しい杢や木目が際立っています。齋藤さんがひとつひとつ手作りで全行程を仕上げています。
それぞれ木目や色合い、形が異なるのでぜひ実際にご覧になってお気に入りを見つけていただきたい逸品です。
どれも素敵ですが、いくつか樹種をピックアップしてご紹介します。

ウルシ
心材部が鮮やかな黄色でとてもきれいな材です。ウルシの木はこの色味を活かして寄木細工などにも使われています。ウルシはかぶれるイメージが強いですが、材は乾燥すれば触れてもかぶれることはないので安心してお使いいただけます。

キリ
キリは日本の材の中で最も軽く、柔らかい材です。柔らかいがゆえにろくろでの加工が難しい材です。ほかの樹種に比べて驚くほど軽いのでぜひ持ってみてください。

トチ
「スポルテッド」という木が傷ついた部分に雨水などがしみ込んで、菌やカビなどが入り込むことによってできた帯状の黒い筋のような模様があるトチを使っています。
スポルテッド材は塗料が染み込みやすく全体が黒くなってしまうため、透明な漆を何度も重ねて目止めをすることでスポルテッドの模様が美しく出るように仕上げています。

黒柿
通常の柿の木は白~淡黄色に近い色味をしていますが、ごく稀に黒色が中心部に入ることがあります。これを黒柿と呼びます。黒柿が出る確率は1万本に1本とも言われ、大変貴重です。乾燥の過程で割れてしまうものも多く、取り扱いが難しい材ですが、磨くほど滑やかな木肌になり美しい艶が出ます。特徴的な黒い模様がきれいに出るように木取りして作られています。

ブドウ
ブドウのつるの太い部分で作られています。乾燥の過程で非常に割れやすく、3割ほどしか完成品にならないそうです。ソーサーはブドウのつるを輪切りにしたものです。漆で描いた蒔絵とも相まって可愛らしい雰囲気です。