2020.06.01

きこりの店

桜の製材

―製材の順番を待つ桜の丸太たち




先日(5月末頃)、山桜の製材を行いました。

この山桜は、桜のパン皿やビーンズトレイ、こまめに加工する予定で、
乾燥による板の収縮などを計算した上で、ロスがでにくいサイズに挽きます。

丸太の製材は、最初の製材機の刃の入れ方で採れる板の枚数や赤身の入り方、
つまりが板の価値や歩留まりが変わってしまう、とても難しい作業。
その道10年以上のハンドルマンが、その丸太のくせや形を見ながら製材を行います。



製材された板は、まだまだ樹木として生えていたときに吸い上げた水分が残っている「生」の状態です。
この状態で商品に加工すると、乾燥により変形してしまったり、割れてしまったりするため、
板の厚み約3センチにつき、1年程天日乾燥をします。


天日乾燥の前には、乾燥中の割れを最小限にとどめるために、日割れ防止剤塗ります。
とくに木口は割れやすいため、しっかりと。

―画像は2月に製材した分。これもビーンズトレイになります。
 

ボンドを塗った後は、桟木(さんぎ)を挟んで積み上げ、乾燥させます。


 

天日乾燥を終えた木は、さらに人工乾燥機で含水率を落とし、
商品へと加工して、みなさまのもとにお届けします。

この日製材した桜が商品として店頭に並ぶのは、大体1年半くらい先の予定です。




 

製材動画

今回は手持ちのiPhoneで製材の動画を撮ってみました。
あまり画質はよくないのですが、よろしければご覧ください。